建築的思考のパラダイム-アーキテクチャーの現在系

壊される建物での建築展
従来日本の建築家は「建てる」職能を受け持っており、壊す行為そして建てられるまでの空白の時間と場所、つまり設計以前、以下の行為については建築的行為の外にあるとみなしてきました。
しかし本来建築(Architecture)は必ずしも設計(Design)と同義でなく、場所の記憶や人間の住まい方、生き方など概念的なものが含まれるからこそ、社会に必要とされ決してなくならないと言えます。
本プロジェクトでは、 建築を共通言語として持ちつつも、多様化、領域横断する建築的思考で成り立つプロジェクトを紹介します。それはもはや従来の建築領域のくくりではないかもしれません。アウトプットは従来の建築の幅に限らず領域横断的であり、より一般化、社会化されつつあるとも言えます。 何故このような多様なプロジェクトが展開されつつあるのか。こそれらを「建築的思考」と位置づけ、各部屋に建築的思考の密度を集中させ、アプローチの多様性とアウトプットされるプロジェクトの多様性を示したいと思います。
参加予定:ARK NOVAプロジェクト/RGSS/饗庭伸研究室/assistant/East Japan Project/いえつく/issue+design/江渡浩一郎/GLIDER/kwwek/シェア研究会/田根剛/テラダデザイン/FabCafe/hoooon!/メジロスタジオ/メディアプロジェクト・アンテナ/403architecture [dajiba]
関連イベント
日時=10月21日(日)14:00-16:30(13:30受付開始)|会場=3F|無料|事前申込=不要(先着順)
登壇者=田根剛(DGT)、有山宙(assistant)、辻琢磨(403 Architecture) |モデレーター=西田司ほか
日時=10月27日(土)15:00-19:00(14:30受付開始)第1部 15:00-16:50/第2部 17:00-19:00|会場=3F|無料|事前申込=不要(先着順)
第1部:登壇者=饗庭伸(首都大学東京)、いえつく、シェア研究会、古澤大輔・馬場兼伸・黒川泰孝(メジロスタジオ)
第2部:登壇者=江渡浩一郎(産業技術総合研究所)、辻琢磨(メディアプロジェクト・アンテナ)、西田司(ISHINOMAKI 2.0)、成瀬友梨・猪熊純(成瀬・猪熊建築設計事務所)
日時=11月11日(日)13:30-15:00 トークセッション「Infiltrating Automata」、15:00 - ワークショップ(予定)|会場=3F、13F|無料|事前申込=不要(先着順)
プレゼンテーター:
木内俊克・砂山太一(kwwek)
大野友資・舘知宏(RGSS)
岩岡孝太郎(FabCafe)
有馬恵子(Trans Arts Tokyo)
ゲスト:
畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)
●トーク&ワークショップテーマ
『Infiltrating Automata』
kwwek、FabCafe、RGSSの合同ユニットが、Trans Arts Tokyoのために13階建築フロアで制作を続けている参加型インスタレーション作品「Infiltrating Automata」についてプレゼンテーションします。当日は、リアルタイムでの制作パフォーマンスと、ドキュメンテーションムービーをお見せする予定です。プレゼンテーション後、そのまま13Fのインスタレーションに参加してもらうことも可能です。
Infiltrating Automata 概要:
来場者にポストイットを貼る為のルールを伝え、空間の中に特定の模様を浮かび上がらせようという試みです。ルールの書かれた作業トレイを会場内の好きな場所に持って行き、ルールに従ってポストイットを貼り付けて下さい。ルールさえ守られていれば、場所はどこに貼り付けても構いません。この作品は、図面のない設計の実験です。
RGSS(Rhino & Grasshopper Study Session)とは?
大野友資と舘知宏が主宰する、毎月、建築、プロダクト、メディア・アートなど、様々な分野からゲストを迎え、コン ピュテーショナル・デザインについて日本における最先端の情報を交換し合う勉強会系ワークショップ的イベントです。
本作のために制作されたシミュレーションムービーです。是非御覧ください:http://vimeo.com/52395721
(申し込み制ではありませんが、人数把握のために出席される方はoono@rgss.jpにご連絡ください)
ご参加をお待ちしています!!
日時=11月12日(月)19:00-21:00|会場=13F|参加費=無料|事前申込=要(先着順)
「つながえる -つながる を かんがえる プロジェクト-」
東京神田に構想されているコミュニティアートセンターとは何なのか?
誰も知らない答えを探すワークショップを企画しました。
このワークショップでは参加する方々から「今自分が動かしている/考えている/やってみたいプロジェクト」のアイデアを紹介していただき、相互に共有します。
コミュニティっぽいプロジェクト、アートっぽいプロジェクト、コミュニティっぽいプロジェクト......
小さなアイデア、大きなアイデア......
いろいろなプロジェクトをならべて比べることにより、新しいつながり、コミュニティアートセンターの意味を見いだしていければと考えています。
モデレーター=饗庭伸(首都大学東京)
お申し込み・お問い合せ先=terasawa-souta@ed.tmu.ac.jp(饗庭研究室 寺澤)
11月24日(土)14:00-17:00|会場=4F|参加費=500円|事前申込=要
この世界にはいくつかの素晴らしい本があり、素晴らしい本との出会いは時に人生を変えてしまうことがあります。しかし、素晴らしい本に出会うのは案外難しい。hoooon!では、学術書から小説、写真集まで、様々な本を読む若手研究者が、これまで読み込んでた数百冊の本の中から、人生に大きな影響を与え、心を揺さぶられた、珠玉の本を紹介します。読書の秋、「本の街」神田であなたを揺さぶる本に出会ってください。
hoooon! Website=http://hooooni.tumblr.com/
お問合先=hoooon@googlegroups.com
お申込=件名を「11/24 hoooon!参加希望」とし、hoooon@googlegroups.comにお名前、年齢、人数、ご所属をお送りください
プロフィール

文化・芸術を通じて被災地の復興を継続的に手伝いしたいという想いから、ルツェルン・フェスティバル(スイス)と協力し、「ARK NOVA - A Tribute to Higashi Nihon ~東日本への贈りもの~」と題した、被災地における文化復興支援プロジェクトを設立した。
http://www.ark-nova.com/

2009年より大野友資と舘知宏が共同主宰で毎月、建築やプロダクト、メディア・アートなど、様々な分野からゲストを迎え、コンピュテーショナル・デザインについて日本における最先端の情報を交換し合う勉強会系ワークショップ型のイベント

1971年兵庫県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。「都市の課題を的確に読み取る=市街地の実態研究」と、「それを他者に伝えて実現化していくために必要な制度や手法の研究」をテーマに研究を進める。現在、首都大学東京都市環境学部 建築都市コース・都市システム科学専攻 准教授。
http://www.aibalab.com/

assistantは2002年に、松原慈、有山宙を中心に設立された。ヨーロッパ各国の美術展や、展覧会デザインを手がけたほか、日本国内では各地の美術機関において、作品発表およびワークショップを展開している。
http://www.withassistant.net/

2011年、東日本大震災後、津波の被害にあった東日本の「職人」とともに新しい生活のためのプロダクトを提案。敷居の高い工芸品ではなく場所に根ざした生活に寄り添ったデザインで新しい日用品を作成。東日本の職人、デザイナー、販売企業が連携して開発、販売している。
http://e-j-p.org/

東京理科大学の建築学科卒業の友人6人が集まり2005年より「いえつく」を開始。平日、メンバーはそれぞれ、異なる企業の異なる職能ですが「クリエイター」と呼ばれる役割で仕事をしています。そんな中、いえつくは平日夜や週末に集まり、プロジェクトを進めています。手掛けたプロジェクトは、国内外の建築設計、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン等多岐に渡ります。いえつくは見た目や形だけではなく、そこで起こる活動や人と人の関係性も含め、企業活動では触れにくいような、建築の少し内側や少し外側の領域もデザインの対象としています。
http://ietsuku.com/

1975年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。1998年博報堂入社。社会課題をデザインの力で解決するソーシャルデザイン領域の研究、実践に取り組む。2008年山崎亮他とともにissue+design project設立。(2008年より、神戸が1995年に体験した震災関連を含む様々な社会課題解決のためのプロジェクト“issue+design”を実施。地域、日本、世界が抱える社会課題(ISSUE)を、市民の創造力(DESIGN)で解決することに挑戦するユネスコデザイン都市・神戸発のソーシャルデザインプロジェクト)
http://issueplusdesign.jp/

メディア・アーティスト。独立行政法人産業技術総合研究所社会知能技術研究ラボ研究員。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。在学中よりメディア・アーティストとしてアート作品を発表する。1996年、sensoriumプロジェクトにて「WebHopper」を発表。sensoriumは1997年にアルス・エレクトロニカ賞グランプリを受賞。2001年、日本科学未来館「インターネット物理モデル」の制作に参加。2005年、仮想生物の制作・共有環境「Modulobe」を発表。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。ネットワーク上での共同創作活動を研究テーマとする。著書に『パターン、Wiki、XP』(技術評論社刊)。
http://eto.com/lab/

ジャンルと国境を越えて、広告クリエイティブ、空間デザイン、社会事業、ファッション、アロマをプロデュースする集団として2011年10月設立。メンバーは、志伯健太郎(CD)、西田司(建築家)、古田秘馬(プロジェクトデザイナー)、長田桂太(ファッションデザイナー)、大橋マキ(アロマセラピスト)の5名+α。クライアントワークから発信型ビジネスまで、五感に訴えかけるコミュニケーションをテーマに活動中。
http://glider.co.jp/

2011年に木内俊克、砂山太一が共同設立したデジタルデザイン研究プラットフォーム。普段の暮らしの中で何気なく感じている空間を、より「ありのまま」に記述し、データ化する方法を試行錯誤している。
http://www.kwwek.com/

2011年、東京大学・首都大学東京・明治大学の若手研究者有志により設立。シェアハウス、カーシェアリング、SNSなど、場所・もの・情報などをシェアするという考え方に、大量生産・大量消費時代の私有や消費とは明らかに異なる価値観を見出し、「シェア」が、私たちの生活、社会に何をもたらすのか問い続けている。海外の事例調査や、原宿「THETERMINAL」にて2012年4月から7月にかけて行われた、連続シンポジウム「シェアの未来」主催など精力的に活動。シンポジウムの成果は書籍化される。

1979年生まれ。パリを拠点に活動する建築家。2006年、ダン・ドレル、リナ・ゴットメと共に建築事務所DGT(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)をパリに設立。エストニア国立博物館など欧州を中心にプロジェクトが進行中。コロンビア大学GSAPP客員教授。
http://www.dgtarchitects.com/

1967年生まれ。建築家、デザイナー。1989年明治大学工学部建築学科卒業。建築、インテリア、家具、プロダクトのデザインを中心に活動している。2003年、テラダデザイン一級建築士事務所設立。2011年、テラダモケイ設立。
http://www.teradadesign.com/

世界で広がっている「ものつくり革命」のムーブメント“FAB”。そこには、大量生産やマーケットの理論に制約されない「FABrication(ものづくり)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められており、そのネットワークはすでに世界中に拡がっています。FabCafeはその“FAB”スピリットを楽しく、おいしく、わかりやすく伝える場所。レーザーカッターをはじめ様々なデジタル工作機械をカフェに備えることで、多くの人々がワクワクしながら新しいものづくりを楽しむ空間を提供しています。
http://www.fabcafe.com/

hoooon!(ホーン)とは2012年5月にスタートした若手研究者によるLIVE型の本紹介イベント。東京立川で定期的にイベントを行う傍ら、起業家の橋本大也氏主宰のOpen Ovalや基礎デザイン学会などに招かれイベントを行う。メンバーは科学哲学、建築、政治学、都市計画、空間デザインという異なる専門領域を持つ5人の若手研究者。制限時間3分でメンバーが途切れなく本の紹介を行なう"BookJocky"という独自のレコメンド手法で、最先端の学術書や人生に影響を与えた小説などを紹介する。
http://hooooni.tumblr.com/

2002年に古澤大輔、馬場兼伸、黒川泰孝によって設立された共同主宰の建築設計事務所。戸建住宅や集合住宅、企業向けのリサーチや企画を手がけている。最近では、老朽化した団地や学校、分譲マンションを蘇らせる再生建築に力を入れて活動を展開しており、近作にはアーツ千代田3331などがある。また、郊外を建築家の職能を拡張するプラクティスの場と位置付け、まちづくりや不動産開発を通じて、新しい時代の作家像を模索している。
http://www.mejirostudio.com/

2010年より静岡県浜松市を基点に、辻琢磨、吉岡優一、植野聡子で運営されるメディアプロジェクト。縮減する社会における最適解を様々な地域主体と模索し、教育的価値と社会関係資本を醸成していくことを目的としている。
http://untenor.jugem.jp/

2011年に筑波大学大学院芸術専攻貝島研究室修了の彌田徹と、横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA 修了の辻琢磨、橋本健史の三人によって設立された建築設計事務所。静岡県浜松市を拠点として、都市そのものをフレームとした活動を展開している。
http://www.403architecture.com/